衣類に付いている表示は大切な情報源です。
しかし、表示の見方がイマイチ判らないという方も多いのでは??

今回は八尾の組合員(クリーニング店)さんに提供していただいた資料を使って少し説明したいと思います。

 

トラブルになった衣類は次のようなもの

トラブル品

シミ抜きで薬剤を使用した部分が
以下のような状態になってしまいました

事故部

表面のコーティングが剥がれてしまってますね

膝

よく見ると膝の部分も
かすかですが変色が ・・・

よく見ると細かな亀裂もアチコチに

少しベタベタした手触りです

 
洗濯表示や付記表示が
どうなっていたかというと ・・・

付記表示 付記表示

 

通常の表示ですと
  表地 〇〇
  裏地 △△△ のような表示ですが

 表面 ポリウレタン 100%
 裏面 ポリエステル 100% と表示されています

     これは付記表示(右)を読んでいただくと判るように
     ポリエステル生地にポリウレタン樹脂を貼り付けた
     素材ですね
     耐用年数も限られています

製造されてから4〜5年で弱くなりますが、環境によっては劣化速度が
速くなることも保管方法の注意書きから読み取ってください

ベトつきやヒビ割れが生じていることから、寿命が来た衣類だったのでしょう

洗濯表示もドライクリーニングだけですが、
ドライでは皮脂汚れや汗の除去性能が悪いので
残留した皮脂によって劣化が促進されることも考えられます。

 

結果としては、劣化していた素材にシミ抜きの薬剤や機械力を与えたことで
剥がれてしまったものでしょう

洗いやシミ抜き作業は、衣類にダメージを与える場合もあります
時には出来ないものとしてお返しすることも大切ですね

お客様も素材表示や付記表示を良く読まれてから購入されることをお勧めします

付記表示に関しては
JAIC(社)日本アパレル産業協会さんで
衣類の取扱い注意表示ガイド』改訂版をWEBにて公開されています

 この中の衣料品の「取扱い注意表示ガイド」改訂版を是非お読みください