step_08 シミ抜きって??

タンブラー(回転乾燥機)の仕組み

     
シミ抜きを行うには、機械を用いる方法と手作業で行う方法があります。 
 
サン京都システムこのような機械のセットを使ったり、スプレーガンスプレーガンを使用したり
ソノフラッシュ と シミ抜き台 のような超音波シミ抜き機と台を使用したりします。

機械を使用すれば、バキューム装置や送風乾燥機能があるので乾燥が速く、作業性は高くなります。
手作業の場合には、タオルなどに溶剤や薬品を吸着させて除去するので時間も手間も結構かかりますが、
シミの状態などでは手作業が必要な場合もあります。
 
機械を使用したシミ抜きの手順
 

1. シミの部分に油溶性汚れ用のシミ抜き剤を塗り、汚れを溶解させて(有機溶剤やアルコール類や油脂溶解力の高い洗剤を含んだものが多い)

ソノフラッシュ や シルクガン (スプレーガン) スプレーガンなどにシミ抜き溶剤を入れたものですすぎだします。

この時点で一度乾燥させて除去具合を確認します。
除去具合を見ながら2〜3回繰り返すとほとんどの油汚れは除去できます。

  インクが付着した場合には、徹底的に油性処理を行い、限界まで落としておく必要があります。
  うかつに水などで濡らすと落ちなくなってしまいますので注意が必要ですし、手間暇も相当に要します。

2. 次に水溶性汚れの除去ですが、中性洗剤を主成分とする水溶性汚れシミ抜き剤と上記の超音波シミ抜き機やスプレーガンに精製水を入れたものを使用したり、

スチームガン(スチームガン)を使用して水溶性汚れを除去します。

場合によっては、水溶性シミ抜き剤を塗布した後で、スチームガンから少量のスチームを出して洗浄効果を上げる場合もあります。
十分にすすいだ後で、乾燥し除去具合を確認します。
除去具合を見ながら2〜3回繰り返すとほとんどの汚れは除去できます。

3. 残ったものは色素が考えられるので漂白を行わないと落とせません。

漂白は繊維にあった漂白剤を # や # のような蒸気を発生できる道具で加熱して効果を高めて使用します。
漂白後は、精製水ですすいだり、中和して漂白効果が継続しないようにしないと思わぬ事故を招きます。

基本的には以上のような作業が行われるのですが、染色の状況や素材によってはシミ抜きの薬品や溶剤、水によって脱色や退色をするものや漂白剤によって脱色や退色を生じるものなどがあり、作業できないものもあります。
また汚れによって染色が冒されていて、汚れを除去した後が変退色している場合もあるのでとても難しい作業です。

汚れが繊維の奥深くまで浸透している場合には汚れと染料が一緒に落ちたり、繊維自身を痛める結果を招きます。
したがって、これらの場合には脱色や繊維の劣化を了承の上ご依頼いただくか、汚れが繊維の奥深くまで浸透する前のクリーニングを行っていただかないといけません。

クリーニングやシミ抜きは『魔法』ではありません。
クリーニングすることで新品の状態に戻るのではなく、『限りなく新品に近い状態までの復元』しかできないのです。

また、場合によっては傷が残る場合もあります。